静かに輝きを放つ、19世紀のアンティーク・インタリオシール✧*:英国貴族や知識階級の人々が手紙や公式文書に使用したこちらは、今でも当時と同じように押すことができます。現行品には気分が上がらない、そういう方に御覧頂きたいのが、今回のような英国ジョージアン・インタリオシールです✧*。 インタリオは古代メソポタミアやエジプト、ローマ時代から存在しており、主に貴族や高官が使用するシグネットリングとして発展しました。ルネサンス期には再び注目を集め、貴族の間で美しいインタリオが流行しました。1800年代はガラス製造技術の発展により、より精巧で繊細なインタリオが生産されるようになりました。絵画を閉じ込めたかのような芸術性の高いガラスシールは、手紙を封印する役割以上に持ち主の知性や教養の高さを示すものとして、イギリスやフランスで特に人気を博しました。近年ではその特出したクオリティから、芸術品としての価値が認められ、コレクターを多く輩出している注目のアイテムです。 こちらはそんな1800年代初期のジョージアン・インタリオシールです。当時の貴族や文学愛好家が使用していた可能性が高い、ハイクオリティな彫刻が見事なこちらは、女神アテネの優雅な横顔が細密に彫り込まれています。月桂樹の冠を戴き、知恵と戦略の象徴として気高い姿を表現しており、端正な顔立ち、流れるような髪のライン、穏やかな瞳は経年を感じさせない生命力があふれています。横顔の女性像は、落ち着きや品格、知性を象徴すると考えられていたため、こちらも威厳と高貴さを表すものとして、貴族階級の女性（持ち主）に大切にされていたものと思われます。淵の部分には経年による劣化や多少の欠けはありますが、デザイン（横顔）には亀裂や損傷はなく、シールにした際の美しさは健在です。19世紀の貴重な美の結晶を存分に楽しむことができます。 ※素材はジェットかブラックジャスパーの可能性があります。 年代：1780-1820年頃 素材：ガラス　※ジェット又はブラックジャスパーの可能性有 サイズ：w15㎜×L18㎜×H3㎜ #英国 #アンティーク #イギリスアンティーク #シール #ジョージアン #ガラス #インタリオ