ご覧頂きありがとうございます。 上出喜山作の「極彩色椿絵文様飾皿」は、九谷焼の伝統を受け継ぎながらも、華やかで現代的な魅力を備えた作品です。目を引くのは、なんといってもその鮮やかな色彩でしょう。九谷焼特有の「五彩（赤・黄・緑・紫・青）」を基調にしながら、金彩をふんだんに用いることで、より豪華で存在感のある仕上がりになっています。特に光を受けると金彩がきらめき、見る角度によって異なる表情を楽しむことができるのも、この作品ならではの魅力です。 描かれている椿の花は、古くから日本文化において特別な意味を持つモチーフです。椿は寒い冬を乗り越えて春に咲くことから、生命力や長寿の象徴とされています。また、その品格ある佇まいは、和の空間を格調高く彩る存在感を放ちます。花弁の一枚一枚、葉の繊細な筆致に至るまで、上出喜山の卓越した技術が存分に発揮されており、細部に目を向けるほどに職人の手仕事の確かさを感じ取ることができます。 さらに、この飾皿には共箱と共布が揃っている点も大きな魅力です。共箱には作家自らの署名や落款が施されており、作品の真正性を証明するだけでなく、将来的な価値を高める重要な要素となります。共布もまた、作品を保護し、格式を象徴するものとして大切に扱われています。こうした付属品が完備されていることは、工芸品としての価値だけでなく、コレクションアイテムとしての魅力を一層引き立てる要因になっています。 上出喜山の「極彩色椿絵文様飾皿」は、九谷焼の伝統技法と現代的な感性が融合した作品であり、空間に華やぎと品格をもたらします。工芸としての美しさはもちろん、作家の技術と想いが込められたこの飾皿は、眺めるたびに新たな発見と感動を与えてくれる逸品と言えるでしょう。 ★寸法★ 直径26.3㎝ 高さ5.8㎝ 陶磁器の町、佐賀県伊万里市在住で古物商（第911100009525）を営んでおります「陶磁器ヨーソロー」と申します。 古伊万里、現代作家もの、個人で製作活動しているレアな窯元、有田焼伊万里焼の陶磁器を中心に出品しております。 未使用品に関しては陶磁器商社、骨董に関しては古物競りやコレクター依頼品でございますので、ご安心くださいませ。 種類...陶器 種類...皿/プレート 種類...中皿 種類...大皿 焼き物...九谷焼