日本では茶玩という名前が一般的になっている紫砂などで作られた小さな置物です。中国語では「茶宠（茶寵）」といい、茶壺同様コレクション価値の高い品物として知られています。茶玩は、中国で縁起物と考えられているものがほとんどです。茶玩にはユーモラスな造形のものも多くあり、お茶の席を囲む人たちとの場を和やかにする効果や、文化的な息づかいをそれとなく伝える効果もあります。 これは呉建利氏＊の全ハンドメードの作品で深い青緑色にデザインされた蓮の上に今にも動き出しそうな可愛らしいアオガエルが座っている様子を見事に表現しています。蓮の実はひとつひとつ動き、またこのアオガエルは口から水を吹き出す事ができます。 どんな物語がみえてくるのでしょうか。 池には美しい蓮の花が咲いていました。花は白く、水面に浮かぶ葉っぱと相まって静かな美しさを放っていました。ある日、小さなカエルが池を訪れました。彼はまだ幼く、好奇心旺盛でした。蓮の花に惹かれて近づきました。「こんにちは、美しい蓮さん。あなたの花はとても美しいですね」とカエルは言いました。蓮は優しく微笑みました。「ありがとう、カエルさん。私はこの池で静かに咲いています」とカエルは興奮して言いました。「私もあなたのように美しくなりたいです」と蓮は考えた後言いました。「カエルさん、美しさは外見だけではありません。内面から輝くことが大切です。」カエルは同意しました。「そうですが、内面から輝くにはどうしたらいいですか？」と蓮は私に言いました。「自分を知り、他の生き物と一緒に過ごすことは、あなたの心を豊かにします。また、優しく思いやりを持つことも重要です」とカエルは考えました。そして、私は蓮の言葉を心に留めて、毎日池で過ごすようになりました。彼は他の生き物たちと友達になり、心が豊かになりました。そしてある日、カエルは蓮の花に感謝の気持ちを伝えました。「蓮さん、あなたのおかげで、私は今、内側から輝くことができます。本当にありがとう。」蓮は微笑みました。「どういたしまして、カエルさん。あなたも美しい存在です。」そしてその日から、蓮とカエルは池で一緒に過ごし、美しさを分かち合いました。 ＊呉建利氏（男性、1971年8月生）2011年に国家美術工芸家に選出。 仕様：幅：9cm 高さ：4.5cm 材料：本山緑泥 作成：全ハンドメイド 専用箱付。